2012年11月28日

富良野が富士にやってくる

週末、横浜へ行った。

横浜というのはミィの実家のことだが
横浜ほど「ふるさと」という言葉に馴染まない都市は
ないのではなかろうか。
それでも生まれ育ったのは横浜しかないのだから
横浜が「ふるさと」には違いないのだが
ミィの両親は娘ふたりの独立を機に
それまで住み慣れたマンションをとっとと売り払って
夫婦ふたりだけのためのマンションに移り住んだので
「ふるさと」の感慨はますます遠のいた。
私にとっての「ふるさと」は場所よりもむしろ
「父と母」という人そのものだ、という気がする。

先日、倉本聰さんが2月に静岡で講演する芝居の絡みでラジオ出演した際に
「文通をしている東北の友人がふるさとを『古里』と書いてよこす。
『古里』と書かれるとそれは『ふるさと』とか『故郷』と書くのと違って
ますます、失われた場所に対する悲しみと思いの強さが伝わってくるのだ」
というようなことを言っていらして、私はひどく感心した。
感心したし、正直、狼狽した。

私の中のどこをひっかき回しても
横浜を「古里」と書く情の深さは見つからない。

今季は富士にも来るらしい。
2月4日、富士市文化会館ロゼシアター
「明日、悲別で」

古里をさがしに行こうと思っている。




Posted by たびんちゅ at 04:02│Comments(0)
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