2012年11月28日

富良野が富士にやってくる

週末、横浜へ行った。

横浜というのはミィの実家のことだが
横浜ほど「ふるさと」という言葉に馴染まない都市は
ないのではなかろうか。
それでも生まれ育ったのは横浜しかないのだから
横浜が「ふるさと」には違いないのだが
ミィの両親は娘ふたりの独立を機に
それまで住み慣れたマンションをとっとと売り払って
夫婦ふたりだけのためのマンションに移り住んだので
「ふるさと」の感慨はますます遠のいた。
私にとっての「ふるさと」は場所よりもむしろ
「父と母」という人そのものだ、という気がする。

先日、倉本聰さんが2月に静岡で講演する芝居の絡みでラジオ出演した際に
「文通をしている東北の友人がふるさとを『古里』と書いてよこす。
『古里』と書かれるとそれは『ふるさと』とか『故郷』と書くのと違って
ますます、失われた場所に対する悲しみと思いの強さが伝わってくるのだ」
というようなことを言っていらして、私はひどく感心した。
感心したし、正直、狼狽した。

私の中のどこをひっかき回しても
横浜を「古里」と書く情の深さは見つからない。

今季は富士にも来るらしい。
2月4日、富士市文化会館ロゼシアター
「明日、悲別で」

古里をさがしに行こうと思っている。

  


Posted by たびんちゅ at 04:02Comments(0)

2012年11月22日

オヒサマとおいかけっこ

最近、ほんとうに日が短くなってまいりました。

今、タマネギを植えている畑は西側に林が迫っていて
午後の2時くらいになると西側から陰り始めます。
日陰と日向とでは体感温度がずいぶん違うので
朝のうちはなるべく西側で仕事をして、
少しでも長くオヒサマの恩恵にあずかろうします。
だから、午後2時から3時にかけてはいつも焦ってしまいます。
少しでも西側にいときたいけど日陰は嫌だ、
というわけで、オヒサマのあるギリギリのラインあたりを
せっせせっせとタマネギを植えながら東に進んでいきます。
そうすると、オヒサマの方でも気の毒がってか
さっき陰ったところにもう一度光を投げてくれたり、するわけです。
そうすると、植え残したあたりにもう一度チャンスが巡ってきたりするんです。
せっせ、せっせ。

そうこうしているうちに
もう今日は本当にお別れだね、というときがきて
そんなときのオヒサマはいつもとびっきりの光を投げてから
静かに去っていきます。
なんど見ても見飽きないくらいに美しい、とびっきりの光です。
そういうとき「百姓でよかったな~」と
つくづく思います。

ミイの方だって、いつまでもオヒサマと
おいかけっこばかりはしていられません。

タマネギ定植は今日でおしまいです。

  


Posted by たびんちゅ at 13:33Comments(0)

2012年11月17日

秋の夜長に…

珍しくツグは友人宅に出かけたので、
ミイはせいせいと遊んでおります(笑)。
久しぶりにブログを訪れたらもう半年近く更新がないので、
いたずら半分に投稿してみよう、と思って
やっとIDとPASSを探り当てたところでございます。
――シメシメ。

元来、ミイはアマノジャクなところがあって
誰にも注目されないようなところでコッソリ何かをするのが
大好きなんです。
半年もホッタラカシにされたブログはまさに好物。

そろそろ農閑期だし、ツグが気づくまでブログでも書くとしますか…。  


Posted by たびんちゅ at 20:14Comments(2)